女性管理職の実績がなく、キャリア形成のイメージを描けない……
大手食品メーカー / 研究室室長
法人向け事業
製薬会社 / 人事総務部
事業所内のミドルシニアを集めて、セカンドキャリアを考える研修を実施しました。しかし、あまり効果を実感してもらえないのが現実です。企業の発展のために貢献されてきたミドルシニアの方たちが、もっと自分らしく、活躍できる場を模索してもらうためには、何が必要なのでしょうか?
会社としての歴史があり、離職率が低い企業においては、相対的にミドルシニアと呼ばれる層が多い傾向にあります。 研修の効果が薄い理由は、2つが考えられます。まずは、受講者がセカンドキャリアに対するイメージができないということ。この企業では転職の経験がなく、勤務歴の長いミドルシニアが多かったため、「定年まで勤めあげる」という意識が強かったのです。つまり「この会社が、自分の仕事人生のすべて」と捉えているということになります。 次に、「本音で話をできない研修」だったこと。企業というのには、社員同士にも利害関係があるものです。「ここで本音を言うと、あの人の耳にはいる」とか「評価に影響するのでは?」という意識が芽生えるのも、理解できますよね。 そこでHIKIDASHIが、設計・実施した研修は「異業種による人生二毛作ワークショップ」です。 固定概念を打破するために、異業種の同世代を集めて、これまでの人生を語り合ってもらいました。そうすることで、自分と同じ時間を生きてきた人でも、まったく別の世界をみてきたことに気づきます。また、企業内のしがらみがありませんから、正直な意見を言えるのです。会社内では、もし思い描いていたとても口には出せない未来像を、発言する場になる。さらに、これまでとは異なる人生経験をもった同世代の存在が、それにリアリティをもたせてくれます。 仕事人として、また違った環境や、さらなる高みを目指す、きっかけの場となった事例でした
ひと昔前の価値観に縛られ、
柔軟さを欠くミドルシニア世代。
“組織”を重視することなく、
自由に奔走するミレニアル世代。
互いが障壁となることで、軋轢が生じ、
少しずつ活躍の場を削り合い、本来の輝きを放てない。
その結果、組織が硬直化していく。
はたして、そんな社会に、
明るい未来はあるだろうか。
世代を超えて、
誰もが自分らしく輝ける組織は
つくれないのだろうか。
そう考え、私たちは立ち上がりました。
自分だけが持っている真の価値を。
まだ自らも気づけていない可能性を。
本当は捨てきれていない理想の自分を。
年齢や性別を理由に、あきらめている人もいる。
家庭や仕事の成約上、
見て見ぬふりをしている人もいる。
でも、私たちはヒキダシたい。
その一つひとつに、正面から向き合いたい。
そして、すべての世代が、あらゆる呪縛から解き放たれ、
自由に挑戦しつづけられる社会を目指したい。
よりしなやかで、活気に満ちた組織を日本中につくりたい。
その実現に向けた、新たな一歩を踏み出すために、
ともに語らい、ともに悩み、ともに考え抜くことで、
一人ひとりの背中を押していきます。
慶應義塾大学卒業後、㈱リクルート入社。
システムエンジニア、広報を経て転職。
2006年よりベンチャー系人材開発企業にて次世代経営者リーダー育成研修や、
ダイバーシティ推進研修、管理職研修の設計など、
大手企業中心に数百の企業研修の設計、運営に携わる。
2013年 、45歳で慶應メディアデザイン研究科(大学院)へ入学。
女性活躍、新しい働き方、テクノロジーと新しい教育について等を研究
2016年、中高年のキャリアデザイン支援を目的として人材育成会社、
株式会社ヒキダシを起業。
活動の一環として、コミュニティづくりのための
「スナックひきだし」を2017年より開店。週1日、昼間の開店で
延べ1000人以上の来店を迎える。
昭和女子大学「ダイバーシティ推進機構」企画運営アドバイザー
すべての世代における“個”が真価を発揮し、
組織や社会がしなやかに動いていくための
きっかけや気づき、ヒントを与えつづける。
個人の強みや可能性をヒキダシ、
組織や社会全体を活性化させる、
学びのコーディネートチーム。
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